知多半島一周(チタイチ)に初挑戦!大府〜師崎 93キロ【ロードバイク】
日本全国に「○○イチ」と呼ばれる一周モノは数多くあります。愛知県民にとっての「○○イチ」と言えばチタイチ。自転車でもバイクでも車でも、一度は行きたい知多半島。海岸線の美しい景色と美味しい海の幸がお手軽に味わえるコースは最高のサイクリングコースでした。
目次
チタイチ(知多イチ)とは
愛知県の知多半島を自転車で一周することをチタイチと呼びます。
海岸沿いを走るコースは平坦で初心者にも走り易いルートです。
ただし、サイクリングロードは少なく「ほぼ車道を走り続ける」ことになるため、その点にだけは注意が必要です。とは言え、車道の交通量はそれほど多い訳ではありませんので、特段の走り難さは感じませんでした。
チタイチの距離
発着地点にもよりますが知多半島一周の距離はおよそ100km、知多半島の南側半周で60km程度が走行距離の目安となります。また、知多半島の真ん中を縦断(背骨とも呼ばれる)するアップダウンの激しい46.7kmを走行するルートもあります。
チタイチ前夜
ビワイチリベンジから1ヶ月が経過した2019年5月10日にサイクリング休暇を取ることにしました。
金曜日に休みを取って、早朝から夕方まで自転車で走る予定です。
行先候補としては、アワイチ(淡路島一周)かアツイチ(渥美半島一周)、ハマイチ(浜名湖一周)、チタイチ(知多半島一周)を考えていましたが、迷いに迷い、前日の夜になるまで決めかねていました。
土日は予定が入っているので、あまり帰宅時間が遅くなるのは厳しいことからアワイチは却下。
アツイチは下調べが十分に出来ていないので、こちらも却下。
残りはハマイチかチタイチです。
そして、悩んだ末にチタイチに決めました。
最終的には、走行距離100km超えが出来そうなこととサイクリング後に汗を流すことが出来る温泉が発着点の近くに有ったことが決め手となりました。
ルートプラン
発着地点は大府市のあいち健康の森公園で、知多半島を時計回りに海岸沿いを走ります。
100km走破後、JAあぐりタウンげんきの郷の天然温泉めぐみの湯で汗を流すことにしました。
チタイチ開始
当日は、早朝に自宅を出発してあいち健康の森公園を目指しました。
ここから初めてのチタイチ開始です。土地勘の無い所なので道迷いの不安を抱えつつ出発しました。
大府市内と東浦町内は、平日の通勤ラッシュの時間帯で道路は渋滞していました。
チタイチではサイクリングロードが皆無に近い為、車道をひたすら走ります。半田市に入っても市街地が続き、海沿いの道を早く走りたくてウズウズしていました。
海沿いサイクリングと思いがけないトラブル
そして、武豊町、河和町に入るとチタイチらしくなってきました。
晴れ渡る青空の下、海岸線を自転車で走るだけで気持ちが高揚します。「海だー!」と叫びたくなる気持ちを抑えながら走り続けます。
海が見える見晴らしの良い所に上がって自転車の写真を撮っていると違和感を覚えました。
ダウンチューブ下に増設したボトルケージに取り付けているツールボトルがあらぬ方向に傾いています。よくよく確認をしてみると片方の六角穴付きボルトが外れて無くなっていることに気が付きました。かろうじて1本のボルトで落下せずにつながっている状態でした。
もう少し気が付くのが遅かったら、ボトルケージとツールボトルが落下していたかもしれません。落下するだけならまだしも「落下したボトルケージやツールボトルに後輪が乗ってバランスを崩したら…」などと考えると背中に冷たい汗が流れ落ちるのを感じました。
乗車前のボルト類の増し締めや緩みチェックの大切さを身を持って経験することができました。
予備のボルトは持っていないので復旧は諦めました。かといってこのまま1点止めの状態で走行するのも危険なのでボトルケージを取り外すことにしました。問題は取り外したボトルケージをどうするかです。この時ばかりは非常用でサドルバッグに入れている折りたたみ可能なバックパックが初めて役に立ちました。バックパックを広げると取り外したボトルケージとサイクルボトルを収納して背負うことにしました。サイクルボトルを入れていたボトルケージには取り外したツールボトルを入れて、気持ちを切り替えて走り始めることにしました。
その後は美浜町、南知多町と快調に走り、途中で魚太郎本店に立ち寄り休憩を挟みつつ、知多半島最南端の羽豆岬へと到着しました。
羽豆岬
羽豆岬とは、知多半島の最南端で師崎にある岬です。周辺には遊歩道が整備されており、羽豆神社と展望台があります。展望台からは、日間賀島、篠島、三河湾、伊勢湾が見渡せます。
師崎港と羽豆岬まで来るとチタイチの折り返し地点です。ここまでの道のりとこれから先の残り半分の道のりに思いを馳せます。
豊浜魚ひろばで昼食
羽豆岬を後にして、豊浜漁港の豊浜魚ひろばに向かいました。
豊浜魚ひろばには、サイクルラックも設置されており安心して駐輪できます。豊浜魚ひろばは観光市場と食事が出来るお店が何軒も有り目移りしてしまいます。せっかく知多半島に来たからには海鮮を食べないわけにはいきません。悩んだ結果、しらす丼定食を注文しました。しらす丼も味噌汁も絶品で疲れた体に美味しさが染み渡りました。
そして、次の目的地である野間崎灯台を目指しました。
野間灯台
程なくして、野間崎灯台に到着です。
野間灯台とは正式名称を野間崎灯台と言います。高さ18mの大正10年に設置された愛知県最古の灯台であり、恋人たちの聖地としても有名です。白くて美しい灯台を写真に収め、早々に走り出しました。
迫りくる暑さと知多半島北上
その後は、シーズンオフの海水浴場を何か所も通り過ぎながら走ります。
気温もぐんぐん上昇していることが分かります。暑さから来る疲労も有り、景色が良い箇所では何度も足を止めて海を眺めては休憩を繰り返しながら走り続けていました。この日の気温は季節外れの暑さで、熱中症の危険を感じるくらいでした。無理をし過ぎないようペースを控えめに慎重に走りました。
そして常滑市に入ると海岸線からは離れたルートを走る事になります。ここからは市街地の走行となるのでチタイチらしさが無くなってきます。
知多市、新舞子マリンパークから東海市へと順調に進んでいき、出発地点のあいち健康の森公園に戻って来ることができました。「暑い!暑い!」後半は暑さとの戦いに終止しました。暑さによる疲労感でグッタリしながらもチタイチ達成の充実感の余韻が冷めやらぬまま、温泉へと向かいました。
その後は、天然温泉めぐみの湯で疲れを癒して、日焼けで赤くなった太腿の痛みとかけがえのない思い出を残して、初めてのチタイチ挑戦は幕を下ろしました。
まとめ
愛知県の自転車乗りの定番コースであるチタイチは想像通り気持ちの良い海沿いサイクリングが楽しめました。今回は海風に悩まされることはありませんでしたが、2回めのチタイチでは強風を嫌というほど味わいました。もしかしたら、この強風の中走るのがチタイチの本来の姿なのかもしれません。風さえなければ、海岸線沿いのルートは道も平坦で走りやすいコースです。海鮮グルメも楽しめて名古屋からも近くアクセスの良いチタイチは、愛知県の自転車乗りであれば一度は走ってもらいたいおすすめのコースでした。これからも機会を作って走りに行きたい定番コースの一つとなりそうです。
チタイチで立ち寄りたいおすすめグルメスポット
魚太郎本店です。サイクルラックが設置されています。お土産売り場と屋台もありお腹を満たせます。
2度目のチタイチでは魚太郎本店で魚太郎定食を美味しくいただきました。
地元ではエビフライで有名な「まるは食堂」の本店です。
下の写真は「まるは食堂」の本店ではなく、「まるは食堂」中部国際空港店の「まるは定食」です。大振りでぷりぷりのエビフライが味わえます。「まるは食堂」のエビフライはタルタルソースだけではなく、お酢で味わうのもおすすめです。
チタイチの駐車場
おすすめの駐車場は大府市のあいち健康の森公園の第2駐車場です。他には半田運動公園もチタイチの駐車場としては定番です。