フィッツロイ・ダウン・パーカレビュー！【パタゴニア】【Patagonia】
メンズ・フィッツロイ・ダウン・パーカ（84571 FA19）を購入しました。パタゴニアの定番ビレイヤージャケットです。パタゴニアのビレイヤージャケット（パーカ）と言えば化繊のDASパーカとダウンのフィッツロイ・ダウン・ジャケット（パーカ）が双璧でしょう。最近では中綿にプルマフィルを使用したマクロ・パフ・フーディもラインナップに追加されました。（マクロ・パフ・フーディについてはこちらのページで紹介しています）
目次
フィッツロイ・ダウン・パーカとは
ハイロフトのバッフル構造と800フィルパワー・アドバンスト・グローバル・トレーサブル・ダウン（強制給餌や生きたまま羽毛採取が行われたものでない鳥から供給されたことが、親農場から被服縫製工場までNSFインターナショナルにより認証されているグースダウン）のインサレーションにより、骨まで凍るようなビレイや極寒のビバークでも優れた保温性を提供するパーカ
出典：パタゴニア公式ウェブサイト
フィッツロイ・ダウン・パーカとフィッツロイ・ダウン・フーディの違い
FA20モデルからフィッツロイ・ダウン・パーカはモデルチェンジし、フィッツロイ・ダウン・フーディと名前が変わりました。重量は632gから425gと軽量化されてシルエットもスッキリと細身になり、価格は62,700円（税込）から50,600円（税込）へと改定されています。使用されている素材に変更は有りませんので、重量とシルエットの違いは中綿（ダウン）が減量されていることを表しています。
かねてよりフィッツロイ・ダウンの存在は気になってはいたのですが、なかなか購入に至りませんでした。昨シーズンは、マクロ・パフ・フーディを購入する際に比較対象として、さんざん迷った挙句、購入を見送ったという経緯もあります。
そして迎えた今シーズン、今回のモデルチェンジは僕にとって魅力的には映らず、逆に「旧モデルを今のうち（買える時）に購入しておかなければ」という焦りに変わりました。
新モデルの実物も確認し試着もしたのですが、チェストポケットの数が2つに増えた事以外は、やはり旧モデルに惹かれていました。1番の理由はダウンのボリューム感の違いです。新モデルの方が細身のシルエットでファッションとしては都会的で、取り回しも良さそうに見えたのですが、僕がフィッツロイ・ダウンに今まで描いていたイメージや期待するものとは異なっていました。圧倒的なボリューム感と羽毛布団に包まれているような感触こそが、僕がフィッツロイ・ダウンに求めているものであることを再確認しました。
そして、旧モデルを購入する事を決めた後はパタゴニア公式ウェブアウトレットを日々チェックしていました。しばらくすると、希望のカラーとサイズの在庫が補充されたタイミングに出会い、無事に注文・購入することが出来ました。
1シーズン近く着用しての感想
フィッツロイ・ダウン・パーカは1.1オンス20デニール・パーテックス・クアンタム・ナイロン素材で800フィルパワーのダウンが、これでもかというボリューム感で封入されています。フードや襟元にもたっぷりのダウンが使われており、頭と首元の冷えを防ぎます。
また、ファスナーの内側にはドラフトチューブで風の侵入を防ぐ仕様で、まるで厳冬期用のダウンシュラフの様です。このドラフトチューブには一長一短があり、防寒性を高めるのに一役買う代わりに、ファスナーの開け閉め時には、ドラフトチューブが噛まない様に多少気を使う必要があります。
ビレイヤーパーカーを謳うだけあって、長めの着丈で背中と腰の冷えを防ぎ、フロントファスナーはダブルジップで下側のみを開ける事も可能です。
特徴的なのは袖口の仕様です。良くある面ファスナーでの調整式ではなく、伸縮性のあるしっかりとしたゴム素材で出来ており、容易に袖を捲り上げることができます。内側には大きなポケットが付いており、手袋など嵩張るものも収納できます。
ボリューム感のある軽量ダウンジャケットとは、こうあるべきというお手本の様な作りのダウンジャケットです。スタンダードな1着をお探しの方には間違い無くお勧めできます。そして、このフィッツロイ・ダウンを着ても寒ければ、それは仕方がない、インナーや重ね着で調節するしかないと、諦めが付く位の信頼性があります。「後悔しないダウンジャケットを選ぶならこの1着」フィッツロイ・ダウンを一言で表すと、このような表現が似合う逸品です。
