バルトロライトジャケットレビュー!【ノースフェイス】【THE NORTH FACE】
ノースフェイスの定番ダウンジャケット、バルトロライトジャケット(ND91950 K 21FW)を購入しました。購入までの過程と使用感を紹介します。
目次
バルトロライトジャケットとは
真冬の天体観測や雪上ハイクにも対応できる高い保温性を持つ防寒ジャケット。
出典:THE NORTH FACE公式ウェブサイト
中わたには特殊セラミックスの遠赤外線効果により優れた保温効果が持続する光電子ダウンを封入。
高度な洗浄技術により、汚れを徹底的に除去したクリーンなダウンが保温性を確保。
表地には30デニールのGORE-TEX INFINIUM PRODUCTSの2層構造を使用。防風性とともに耐水性もあり、雪や小雨程度の濡れを抑えます。携行に便利なスタッフサック付きです。
僕とバルトロライトジャケットの出会いは何年も前に遡ります。当時は今ほどの人気商品ではなく、いつでも店頭で買える時代でした。定番のヌプシジャケットに比べて細身でスタイリッシュなデザインと余りシャカシャカしないしっとりとした肌触りのシェル、そして何よりダウンがパンパンに詰まっており包まれる様な着心地は唯一無二の存在感が当時からありました。そんな衝撃的な出会いではあったものの、結局、購入には至らず、毎年冬になると気になる存在として心に引っ掛かる様な状況が続きました。そうこうしている内にバルトロライトジャケットは、冬のノースフェイスを代表する大人気商品となり、品切れが当たり前で店頭で見掛けることも殆ど無くなってしまいました。
そして迎えた2021年9月末、まだ夏の気配が色濃く残る時期、秋冬物が展開され始めていました。
僕の中での冬服のムーブメントは、ダウンジャケットから化繊中綿ジャケットに移り、その後またダウンジャケットに回帰しつつありました。昨シーズンはパタゴニアのフィッツロイ・ダウン・パーカとノースフェイスのマウンテンダウンジャケットを購入し、アウトドア系のダウンジャケットは必要十分になっていたはずでした。(2020シーズンにフィッツロイ・ダウン・パーカを購入したお話はこちら)そして今シーズン、頭を悩ませているのは、ノースフェイスのバルトロライトジャケットを購入するか否かの判断です。昨シーズンは同じくノースフェイスのマウンテンダウンジャケットとどちらを購入するか、ギリギリまで迷った程でした。(2020シーズンにマウンテンダウンジャケットを購入したお話はこちら)
ここ数年のバルトロ人気の過熱振り(予約販売・抽選販売が当たり前)を鑑みると、カラーやサイズに拘るのであれば本格的な寒さが始まる前には購入しておく必要があります。言い換えれば、今が正に勝負の時です。ここからしばらくは煩悶する日々が続きました。冷静に考えると、収納に嵩張るモコモコのダウンジャケットをクローゼットにこれ以上増やしたくないのが実情です。
また、方向性の似たアウトドア系のダウンジャケットが既に何着もある中で、これ以上新たに増やしても着る機会も限られるのではないかと自問自答を繰り返していました。しかし、ここまで悩むという事は、ある意味結論は出ており、「とりあえず買って使ってみよう。」と覚悟を決めました。カラーはブラックに決めていました。これは既に持っているマウンテンダウンジャケットがニュートープで、肩の所の切り替えがあるバイカラーであることも影響しています。同じノースのダウンを買うのであれば、せめてカラーの方向性は変えておきたいと考えました。そんなこんなで月日は過ぎ、11月に入った頃、遂にバルトロライトジャケットが手元に届きました。
バルトロライトジャケットを使用してみた感想
思い返せば、初めて店頭で見掛けた時から5年以上が経過しました。その間に素材がゴアウィンドストッパーからゴアインフィニアムに変わり、当時とは比べ物にならない位の人気商品になったことに感慨深く感じます。
早速袖を通してみると、腕周りのダウン量の多さ、圧倒的なボリューム感に驚きを感じました。胴回りは割と細身なシルエットであるのとは対照的に、腕周りのボリュームの大きさがバルトロライトジャケットの特徴的なシルエットを作り出しています。また、シルエット以外のデザインの特徴は高めの襟と自然と立ち上がる大きめのフード、フロントの縦型止水ファスナーでしょう。着丈は短めなのでジャストサイズで着ると、腰上くらいのサイズ感になると思います。表地は30Dナイロン素材ですが、ナイロンにありがちなシャカシャカ感は控えめでサラサラとした肌触りで心地良く、薄くもなく厚くもない素材感です。フロントファスナーはダブルフラップになっており風の侵入をしっかりと防ぎます。これだけ圧倒的な温かさでありながら、重量は軽量で着用していて肩が凝らないのも魅力です。
個人的な一番の残念ポイントがこのダブルフラップの留め具が面ファスナーであることです。しかも面ファスナーのフック面(オス側)が強力なのが本当に困りもの。(マウンテンジャケットにも同様に面ファスナーが使用されていますが、バルトロライトジャケットほど強力ではありません)この強力な面ファスナーにより、開閉時の盛大なバリバリ音が気になったり、ニット素材の衣類や手袋等へのダメージが気になってしまいます。コロナ禍では、高めの襟元の面ファスナーによるマスクへのダメージも気になります。僕は面ファスナーが苦手なのでマイナスポイントですが、その利便性からプラス評価をする方ももちろんいるかもしれません。ウェアの脱ぎ着を繰り返す場合等は、時間短縮になるのでその点は魅力的です。この面ファスナー問題以外は、欠点らしい欠点は見当たりません。強いて上げれば、収納時に嵩張ることでしょうか。これはダウンのボリューム感を考えるとやむを得ないと思います。建物の中や車に乗る時など、脱いだ後に場所を取ってしまいます。一応、収納用のスタッフバッグが付属していますが、僕は今のところ使用した事はありません。
まだ、本格的な寒さを迎えていない中ですが、購入後の満足感は高い状態を維持しています。今シーズンは、これまでパタゴニアのフィッツロイを着用していたシーンをバルトロに置き換えてみようと考えています。。本格的な冬の寒さが待ち遠しくもなる、そんなバルトロライトジャケット。凍える冬のお供にクローゼットに加えてみてはいかがでしょうか?