一生付き合える加水分解しない登山用バックパックを探して辿り着いた結論
僕は鞄が好きです。その中でもアウトドアギアとしてのバックパックの機能性・実用性に魅力を感じています。
抱えきれないほどの大量の荷物が入り、両手が自由になった状態でアウトドアフィールドに飛び出すことを可能にしてくれるバックパック。ある意味、ただの道具としての枠組みを超えた相棒であり、旅やアウトドアアクティビティの思い出を一緒に共有する仲間とも言えます。
アウトドア趣味にハマる前から、バックパック・デイパックは僕の背中にありました。
初めて自分の意思で選んで購入したのは、アウトドアプロダクツのナイロンデイパックでした。その後は、日常使いにもアウトドア趣味にも使えるグレゴリーのデイパックを長年愛用していました。登山用ではカリマーのシルエットやホリーを背負ってきました。これらバックパック・デイパックとは数々の喜びや感動、苦難、思い出を共有しました。
しかし、これらの一般的なバックパックは通常、ポリウレタン等のコーティングにより防水性を高めています。この防水コーティングのお陰で多少の雨であればレインカバーを使用しなくても内部に雨水が染み込むことはありません。防水コーティングは、一般的な機能として当たり前のように使用されています。大変重要な機能ではあるのですが、その反面、コーティングの劣化や剥がれと切っても切れない関係にあります。使用状況や保管環境にもよりますが、多かれ少なかれ・遅かれ早かれコーティングの劣化は必ずと言っていいほど訪れます。
どんなに大切に扱って愛着のあるバックパックでもこればかりは避けようが有りません。コーティングの劣化による状態変化としては、バックパックの内側・内部がベタベタする・匂いがすることが多いです。僕も前述のバックパックのコーティングが劣化した時は、コーティングを剥がしての延命を試みたりもしたのですが、結局は手放したり、泣く泣く廃棄をすることになりました。
決められた製品寿命の中で最高のパフォーマンス(防水性・軽量性)を求めるニーズもあれば、僕の様に「ある意味一生物としてその製品を出来る限り長く使い続けたい、その代わりパフォーマンスの低下には目を瞑り、使用方法でカバーをする」というニーズもあるのではないかと思います。
このような自分の価値観に合うバックパックを探すようになってから数年が経過しました。
ポリウレタン等の防水コーティングがされていない・劣化しないバックパックを探してみると、思いの外そのような製品は少ないことが分かりました。数々のメーカーの情報やブログなどの口コミ情報なども参考にしながら辿り着いたバックパックがあります。それは、UKのmillican(ミリカン)というメーカーのバックパックです。
目次
millican(ミリカン)とは
A COLLECTIVE OF CONSCIOUS TRAVELLERS
出典:millican(ミリカン) UK 日本正規総代理店バーリオ
millican(ミリカン)はJorritとNickyが世界中を旅した経験と、様々な職業の仲間が旅や日常生活の中での使い勝手を反映させたバッグを提案するイギリスのブランド。
旅する人たちのよき相棒として様々な場所に連れ出し、長く付き合えるガーメンツであることをコンセプトにデザイン。
バッグの機能性や使い勝手はもちろん、長く愛用できるガーメンツとしてエイジングを楽しめるファブリックやパーツで構成し、樹脂パーツは一切採用しない徹底ぶりです。
防水コーティングではなくパラフィンワックスと撥水加工、バックルなどには樹脂パーツではなくアルミ製を使用と長く使えて製品のエイジングも楽しめる製品をリリースしているブランドです。
決して先進的では無く突出した機能性が無くても、基本はしっかりと抑えられており丁寧に作られていることが伝わってくる不思議なオーラをまとった製品です。デザインも素材もクラシカルな雰囲気ですが、背中に直接当たる背面部分のクッション性やポケットやスリーブの多さなど、現代的な機能性も併せ持っています。
本当に長く付き合えるバックパックをお探しの方は、選択肢の一つにmillicanのバックパックを加えてみてはいかがでしょうか?