激走!強風!知多半島一周(チタイチ)100キロ【ロードバイク】

2022年2月11日

週末の雨降りが3週連続で続いた2021年の3月が終わりました。
4月に入って最初の土曜日は久しぶりに雨予報ではない週末ということで、2年振り2度目のチタイチに挑戦することにしました。

未明の出発

前日は早めに床につき、翌朝に備えます。
目覚ましは4時半にセットしていたのですが、目が覚めると2時半。そこから眠ろうとするも眠れず、3時過ぎには起床し準備を始めました。
今日の日の出時刻は5時半過ぎ、自宅から出発地点の愛知健康の森公園までは車で1時間少々です。

朝食を食べた後、暗闇の中の出発となりました。
順調に車を走らせて愛知健康の森公園の第2駐車場に一番乗りです。他に駐車している車は一台もありませんでした。
手早く準備を済ませて5時に駐車場を出発しました。

辺りはまだ暗く、今回実戦初投入の自転車用ライト オーライトRN1500の明るさと配光を確認することができました。強力過ぎる明るさと配光の良さにテンションが上がる中、スタートを切りました。

走り始めると少し肌寒さを感じます。
天気予報は曇り予報。着る物に悩みましたが、夏用のサイクルジャージとレーサーパンツに日焼け対策用のアームカバーとレッグカバー、フェイスカバーの3点セットでいつもの装いとしました。

反時計回りでチタイチ

今回は反時計回りなのでまずは東海市に向けて出発です。
車通りも少なく安全快適に進んで行きました。

しばらく走ると東の空が明るんできています。
自転車で走りながら眺める日の出は、俄然気持ちが盛り上がってきます。
天気が良ければもっと明るいのでしょうが生憎の曇り空なのでなかなか明るくはなりません。その代わり雲間から覗く朝焼けが美しく空を染め上げていました。

東海市を抜けて知多市に入り新舞子マリンパークに到着しました。
ここまで来ると初めて眼前に海が広がり、チタイチが始まったことを改めて感じます。
チタイチと言えば海、海岸線を走ることが目的のようなものです。朝焼けに染まる海岸線の美しさに目を奪われながら走り続けます。

7時5分、常滑市に入り、師崎まで28kmの案内標識が目に入りました。

師崎案内標識
師崎案内標識

海風の洗礼

街中を抜けて海岸沿いの開けた場所に出ると、強い風に見舞われました。横風と向かい風、ペダルが急に重くなり思うように進みません。海に目をやるとなかなかの荒れ具合で波も高く水は濁っていました。穏やかな海とは真逆の様相です。

チタイチは風に悩まされると聞いてはいたものの、前回は幸い風の影響はほとんどなく終えることができましたが、今回はどうやら違うようです。
序盤から風の洗礼を受けて、気持ちも沈んでしまいそうでした。チタイチと言えば海をバックに自転車の写真を撮りたくなるのですが、この強風なので油断をすると風に煽られて自転車が転倒してしまいそうで気が気ではありません。知多半島の海岸線、西側南下時は風との戦いに終始しました。

満開の桜と正蔵寺

そんな中で美浜町に入ると美しい満開の桜が咲く寺院が目に飛び込んできました。
所々で桜は咲いていましたが、すでに見頃は過ぎており散り始めや葉桜になりかけているものが大半だったのですが、ここ正蔵寺の桜は今が正に見頃でした。

先ほどまで風にやられていたことも忘れてしまうほどの桜の美しさに癒されて、気持ちも新たに走り始めました。

荒れる海原と高波

しかし、街中を抜けて海岸沿いに出るとやはり強風が待っています。
再び風と戦いながら、野間崎灯台に到着しました。時刻は8時を過ぎています。決して見所が多いとは言えないチタイチの中で、野間崎灯台は外せません。残念ながらの曇り空ですが、灯台の白い姿を写真に収めて先を急ぎました。

チタイチ 野間崎灯台とロードバイク
野間崎灯台

南知多町に入り山海海水浴場が見えてきました。

相変わらずの強風で辛い状況に変わりはありません。海も相変わらずの荒れ模様、波が高いのがよく分かります。途中、サーフィンに興じる多くの人の姿が目に入りました。

大荒れの海

この山海海水浴場の辺りが風による疲労のピークでした。景色を楽しもうにも目に映るのは波の高い荒れた海、空は曇天で太陽の姿は全く見えず。

吹き荒れる逆風

「今、この時間は何なのか?何かの修行か?はたまた苦行か?それとも何かのトレーニング?」
答えの出ない自問自答を繰り返しながら「前に進むしかない、師崎に着いて知多半島を北上し始めれば風向きも変わる筈」とひたすらにペダルを漕ぎ続けることしかできませんでした。

激走を続けて苦しい区間を何とか突破し、師崎港の案内標識が見えたのが9時17分でした。

師崎港案内標識
師崎港案内標識

風は強く吹いてはいるものの明らかな向かい風ではなくなりました。
そして、チタイチ折り返し地点の師崎港、羽豆岬に到着しました。

ここまでで達成感はひとしおです。あの忌々しい強風が無ければ、ここまでの達成感や充実感、やり切った感は得られなかったに違いありません。辛かった分、苦労した分、喜びも倍増しました。

さて、ここからの折り返し、後半戦は野球で言うところの消化試合のような物でした。
先ほどまでの風の影響も気にならなくなり、快調なペースで知多半島東側を北上して行きました。再び美浜町に入ると魚太郎本店に立ち寄り、魚太郎定食で舌鼓を打ちました。

お腹も満たされて元気一杯、ペダルを回す脚も軽やかです。その後は信号待ち以外はノンストップで走り続けて、12時30分に無事出発地点の愛知健康の森公園に戻ってきました。

今回のチタイチは前半がとにかく濃密で、向かい風と戦った印象しかありません。
ある意味、今回、2回目にして本当のチタイチらしさを知ることができたと言っても過言ではありません。100kmという距離や獲得標高などの数字では表せない、そして記録には残らない「風」という魔物の恐ろしさを身に染みて体験できました。

次回は天気予報の風向きと風速も忘れずにチェックしようと強く誓いました。

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